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『ウェブタイポグラフィ』という本のレビューに参加した

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株式会社ボーンデジタルから発売される『ウェブタイポグラフィ─美しく効果的でレスポンシブな欧文タイポグラフィの設計』という書籍のレビューに参加しました。
書籍レビューは初めてでしたが、とてもいい経験になりました。

ここからは紹介と感想を兼ねた宣伝です。

副題に書かれているとおり欧文タイポグラフィについての本ですので、日本語環境下においてはそのままでは使いづらい(または、使う機会がない)テクニックもあります。
しかし、ウェブページ上で文字組みをするには言語を問わない問題は多々あります。そういった点における解決方法やテクニックは日本語環境においても応用できます。

また、当然ながら欧文には欧文特有の、和文とは異なる歴史やウェブでの文字組みにおける問題点や目標があります。
なぜそれを目指すのか、それらにどう対処するかが解説されていています。

CSS関連でいうと、レイアウトの組み方、テーブルの扱いなど大きな部分から、サブピクセル・レンダリングへの対処といった小さな部分まであります。
かなりの部分にCSSのコード断片が掲載されていますので、デザイナーだけでなくCSSをメインに書くデベロッパーにも役立つと思われます。

個人的にもっとも興味深かったのは「かつて段落間に1行スペースを設けることは贅沢であった」などの細かな歴史の部分です。

わたしの紹介ではあまり魅力的に感じないかもしれませんが、ウェブでの文字組みに興味がある人なら役職を問わずに楽しめるはずです。

オンラインショップでは6月29日発売です。興味を持っていただけたら手にとってもらいたいです。

『ウェブタイポグラフィ─美しく効果的でレスポンシブな欧文タイポグラフィの設計』書影
ウェブタイポグラフィ─美しく効果的でレスポンシブな欧文タイポグラフィの設計